季節柄もあって、子どもの体調が特に気になります。インフルエンザをはじめ、もろもろの病気に罹らないかと。コロナウイルスのこともあるし・・・
予防には手洗いうがいが大切なのは重々承知していますが、小さい子は手洗いはできても充分といえるほど洗えていないし、うがいはできないし・・・。マスクをつけるにしても、小さい子だとマスクはできないし、してもすぐ外してしまう。
そういうこともあり、免疫力を上げる方向で対策はできないか・・・と探す日々。
免疫力を高める方法を探すと情報が色々出てきますが、体質等によって、合う・合わないがあるし、免疫力が高い・低いは目には見えにくい部分なので、試した方法が合っているか、本当に免疫力が上がっているのか判断できないのが難点。
そんな免疫力を高めるものの中で一番分かりやすい・判断しやすいのが「体温を上げる」というものでした。体温を上げる方法の場合、「体温」という一つの目安があるので、子どもの免疫の状態がどうか、今の方法であっているかが判断しやすいのです。
このページの目次
体温から分かる免疫の状態
小さなお子さんの場合、体温は36.5℃が保たれていることが望ましいと言われています。免疫細胞は36.5℃で安定します。そして、1℃上昇することで約5倍近く増えるといわれています。(風邪をひいたとき、菌を除去するため熱が出る・・・という体の仕組みはこれゆえです)その逆、体温が36.5℃以下となれば当然ながら免疫細胞は減ってしまいます。
36.5℃より低い体温が長く続くようであれば、免疫は下がっていることがわかります。
体温を上げるにはどうすればよいか
身体の内側から下がった体温は、食事やマッサージ等、外から温めることで上げることができます。
ですが、ただ単に部屋を温めるだけでは体温を上げることには繋がらないことも多いのも事実。体温を上げるための具体的なやり方を2つ次に紹介するので意識していただければと思います。
ベビーマッサージ(体温が低いときのみ)
手のひらを使い、撫でるようにお子さんの身体を全身マッサージすることで体温がアップします。
マッサージしてすぐに効果が出てくる方法で、服の上からできるやり方です。手軽にできると思います。
やり方は、
まず首筋から腰に向かい、軽く背中を擦るように撫でます。
ゆっくり3回、軽く圧をかける程度OKです。
次に右肩から右手へ 左肩から左手へ
右お尻から右足先へ 左お尻から左足先へ
喉からお腹へ 右骨盤から右足先へ
左骨盤から左足先へ、手で擦るように撫でます
これらも、それぞれゆっくり3回、軽く圧をかける程度でOKです。
これを行うと、徐々にお子さんの身体がぽかぽか温かくなってくるはず。
オイルなどは使わず、服の上から軽く撫でる程度のマッサージをおこなうようにしてください。即効性があるため、体温が平熱~高い時だと上がりすぎることもあるため、体温が低いときにのみに行ってください。
遠赤外線ヒーター
先ほど紹介したように、ただ部屋を温めても、体温までは上がりにくいのが現実ですが、その中でも、遠赤外線ヒーターは別で、骨から体温を上げてくれるものなので、もし、家が常に寒い・体温が上がりにくいということがあれば、使ってみるのも良いです。
ただ、一点注意があって、小さな子どもは代謝が良いので、遠赤外線ヒーターを使うと汗をかく場合があります。汗をかきすぎると水分不足になるため、身体が温まった時点で、使用を止め、水分の補給をするようにします。
体を温める食べ物を選んで食べる
食べ物には体を温めるもの(陽性食品)・冷やすもの(陰性食品)があります。その中でも子どもよく食べられる、代表的な体を温めてくれる食品は次のとおり
・野菜:タマネギ、レンコン、ゴボウ、人参、山芋、カボチャ、白菜
・果物:林檎、栗、ぶどう、さくらんぼ、プルーン、ミカン、桃
・調味料:粗塩、醤油、味噌、黒糖、植物油
・動物性食品:卵、鮭、赤身の肉や魚、チーズ、ヨーグルト、アサリ、レバー、小魚
・その他:ゴマ、黒豆、小豆
体を温めてくれる野菜・果物は、おおむね次のいずれか3つのポイントに当てはまります。
・土の中で育つもの
・寒い地域や季節に採れるもの
・暖色系の色をしているもの
これら基準は絶対的なものではありませんが、食材を選ぶときの一つの参考になります。
子どもが喜ぶ!?カンタン美味しくて体温まるぽかぽかレシピ
◆人参と林檎のミックスジュース◆
材料(2~3人分)
人参:1本
林檎:1/2個
作り方
人参と林檎をジューサーにかけます
朝食のとき、空腹時に飲むと体温上昇とともにより栄養を吸収できるので一石二鳥です。
◆ホットヨーグルト◆
材料
ヨーグルト:適量
作り方
電子レンジで作る方法です。
ヨーグルトの量が100gなら、500wで1分、600wなら40秒を目安に温めます。
温めすぎるとヨーグルトが分離してしまうので気をつけて。少量の水を入れて温めると、ヨーグルトに水分が増えることで、分離を防ぐことができるだけでなく、なめらかに混ぜることができます。
※ 一般的にヨーグルトは冷蔵庫から出して冷めたい状態で食べますが、体を温めることを目的とした場合はNGです。ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の多くは低温にも強いので冷たいヨーグルトのままでも十分働くのですが、温めた方がより活発に働くようになります。お腹に良いものを温かい状態で取り入れることで、腸の中で活発に働いてくれるので腸内環境改善の効果も期待できます。
◆黒糖豆乳プリン◆
材料(2人分)
調製豆乳:300ml
水:50ml
黒糖:30g
粉寒天:2g
作り方
1.水と粉寒天と黒糖を鍋にいれ火にかけ30秒ほど混ぜる
2.沸騰しない程度に温まったら、豆乳を3回に分け入れ混ぜる
3.器に入れ粗熱をとったら冷蔵庫へ入れて冷やし固める
※ 砂糖は体を冷やすと言われていますが、これは白砂糖のことを指します。ビタミンやミネラルが不足すると体は冷えやすくなりますが、黒砂糖はビタミンやミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。
まとめ
マッサージ、暖房器具、食べ物からそれぞれ体温を上げる方法をまとめました。インフルエンザやコロナウイルスの流行などまだまだ油断できない状態が続きますが、少しでも免疫力を上げて備えるようにしたいです。