乳幼児期の子育てにはまだ早いかもしれませんが、子どもの将来に役立ちそうな動画を見つけたので今回はそちらをご紹介します。
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子どもを活かす親の怒り方
今回おすすめしたい動画がこちらです。
「心理的コントロール」ではなく「行動コントロール」準拠の怒り方。
9分弱と短めな動画なので、ぜひ動画を見て詳しい内容を知ってもらえたらと思います。
私がこの動画をおすすめするのは次の3つの理由からです。
科学に基づく内容であること
子育て方法や育児論って、トンデモなやり方が大手を振って歩いていますね。
個人の経験のみに拠っているものや、酷いものだと育児をやったことがない素人がドヤ顔で語っていることも。
この動画は論文を基になっていて、その基になった論文も5,300人分のデータをもとに調査された内容です。
科学的根拠があるものだから、誰かの思いつきで言い出されたトンデモ育児法とは信頼度は桁違いですね。
親の要求を子どもにキチンと伝えることができる
「行動に対して怒る」という基準があると、
- 自分は子どもの何に対して怒っているのか
- 子どもにどうして欲しいのか(何を望んでいるのか)
と、考えられるキッカケが生まれます。
自分の考えを整理して、子どもに要求をキチンと伝えられるようになります。
自分の怒りの感情を子どもにぶつけるのが親の怒り方ではないですよね。
怒りって瞬発的に出てしまいがちですが、「行動を怒る」となると「どう伝えようか」と考えを一旦まとめられるようになります。
「自分は何に対して怒っているか」を見極めて、子どもに「何を改めてほしいか」の指摘を整理すれば、おのずと親の要求は子どもにキチンと伝わると思います。(と、いっても実際に改めてくれるかは別ですが^^;)
“怒らない子育て”よりも実践しやすい
よく聞く育児法に「怒らない子育て」というのがあります。
「怒らない子育て」とは、読んで字のごとく、子どもを怒らないで育てていくやり方ですが、育児で怒らないって、正直な話、ムリですよね。。
育児は、子どもに悪気はなくても、親の視点だとイライラしてしまうシーンって多すぎます。
怒らない育児は、よほどの聖人じゃない限り正しく実践できないのではないでしょうか。
少なくとも、私が実践したら、怒らないにしても心理的コントロールをやってしまいそうです。
遠まわしな嫌味を言う京都人のような親になりそう。
疑心暗鬼な家庭になる気がします・・・。
いずれにせよ怒りのコントロールは必要
「怒らない育児」も「行動コントロール」もどちらも怒りのコントロール(自己コントロール)は必要です。
しかし、「怒らない」って考えること、それ自体が怒りに囚われているような気がします。
人は考えないと思うほどその事を考えてしまう生き物ですから。
湧き出た怒りに正面から向き合い、それをどう活かすかを考える方が無理がなくストレスも少ないではないでしょうか。
「行動に対して怒る」って言うのは簡単ですが、実際にやってみるとなかなか難しくて、すぐに変えることができないものですよね。
今から意識しながら実践して少しずつ変えていけば、子どもが大きくなった「いざ」という時によりよく実践できるようになっているのではと思います。
蛇足な話
動画の中では、さらに良くなる方法として、何に対して怒るのか明確な規定(ルール)を決めるというのも紹介されています。
その時の機嫌で怒り方を変えるのはNGということです。
この辺りはペアレント・トレーニングと似ていますね。
ペアレント・トレーニングとは、子どもの行動を「してほしい行動」「してほしくない行動」「やめさせたい行動」の3つのカテゴリーに分けて、それぞれに適した対処をしていくことで子どもをより良い方向に導いてゆくという方法です。
ペアレント・トレーニングは主に発達障害児の親向けの手法ですが、子育てに役立つヒントがいっぱいなので、明確なルールを決めたい時には、そちらもチェックして取り入れてみるのも良いかもしれません。
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あなたの参考になれば幸いです。