里帰り出産をすると、実家の助けを得ることができるメリットがありますが、その反面困ることもありまして。私の場合、その一つが「赤ちゃんを連れて家に帰ること」でした。
私の実家は福井県で、家は東京都にあります。つまり、里帰り出産から戻るというのは、福井→東京を生後2ヶ月の赤ちゃんと一緒に移動すると同義になります。そして、私たち夫婦はいずれもペーパードライバー。移動手段に車が使えません。福井から東京へ移動手段は公共交通機関がメインになります。初産だった私にとってはかなりハードルが高いミッションでした。福井から東京へ、里帰り出産から家に帰るルートを検討しました。
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里帰り出産から家へ戻るのに車が使えないのはかなりの痛手
ネットで里帰りから家に戻ることを調べると、車での移動が前提の話がほとんど。公共交通機関で帰るパターンがとても少なかったです。実際に公共交通機関で帰るとなると、車移動とはちがい、
- 荷物を多く積める
- 赤ちゃんが泣いたときでも精神的負担が少ない
といった大きなメリットがあります。そりゃみんな車移動できるならそうしますよね。
公共交通機関を使うとなると、荷物は自分で持てる分に限られますし(赤ちゃん連れで荷物が多くなるというのに、これは痛い)、電車や飛行機の中で泣き出そうものなら(親の)メンタルがヤバいことに。これほどまでにペーパードライバーだったことを悔やんだことはありませんでした。
とはいえ、悔やんでいても何も始まらないので、車以外で帰る手段、ルートを模索します。
赤ちゃん連れで公共交通機関メインで帰る際に気をつけたこと
移動手段を考えるとき、特に気をつけたのが次の2点でした。
- 乗り継ぎ時間にかなりの余裕を持たせる
- 赤ちゃんの生活リズムに合わせた乗車(搭乗)時間にする
乗り継ぎ時間にかなりの余裕を持たせる
福井から東京へ移動するには、大きく分けて2つパターンがあります。一つは「特急→新幹線」ルート。もう一つが「バス(or電車)→飛行機」ルートです。これは駅から駅へなので、これにプラスで駅から家への移動もあります。つまり何が言いたいかというと、乗り継ぎを避けては通れない。福井から東京まで1本で行けるルートがないんです(直通の深夜バスはありますが今回は除外)。
大人だけならあまり問題にならない乗り継ぎも、赤ちゃんが一緒の場合はスムーズに行くとは限らない。歩く速度も自然とゆっくりになるし、オムツ交換や着替えなどイレギュラーなハプニングで時間がとられる可能性が非常に高くなります。乗り継ぎの時間はかなり余裕をもたせるようにしました。
赤ちゃんの生活リズムに合わせた乗車(搭乗)時間にする
公共交通機関を使うので、赤ちゃんには極力静かにしてもらいたい。なので、乗り物に乗る時間帯と赤ちゃんが寝る時間が極力被るようにスケジューリングしました。あと、ミルクの時間とオムツ交換の時間もできるだけ考慮。特にオムツ交換は乗っている時間に被らないように気をつけました。具体的には、乗り換え時にオムツ交換するようにしました。
生後2ヶ月の赤ちゃん連れ 車なしで福井→東京の移動手段を考える
先ほど挙げたとおり、福井から東京まで赤ちゃん連れで移動できるのは、「特急→新幹線」ルートと「バス(or電車)→飛行機」ルートの大きく2パターン。どれにするか迷います。それぞれのメリット・デメリットを挙げてゆきます。
「特急→新幹線」ルートのメリット・デメリット
メリット
- 新幹線内では多目的室が使える場合がある
- もし赤ちゃんが泣いたときでもデッキに行けばなんとかなる
デメリット
- 飛行機ルートと比べて、乗車時間が長い
- 特急には多目的室がない(一応あるけど充実していない)
- 新幹線内の多目的室が空いていない場合がある
新幹線内の多目的室は1つ。しかも、体の具合が悪い人も使いますし、多目的室の鍵は車掌さんが持っているので、車掌さんが捕まらないと使えません。乗った時の状況によって大きく変わります。当日、乗ったその時にならないと状況が分からないというのは不安要素です。
「バス(or電車)→飛行機」ルートのメリット・デメリット
メリット
- 乗車(搭乗)時間が(新幹線ルートに比べて)短い
- 搭乗までの待合室が広い
デメリット
- 赤ちゃんが泣いたときの逃げ場がない
ドアtoドアの時間は新幹線ルートも飛行機ルートも変わりはないのですが、乗り物に乗っている時間だけを考えると、飛行機ルートの方が短くて済みます。空港内には休憩できるスペースも多いので、荷物の整理や乗り継ぎまでの時間を過ごすのにはちょうど良いです。ただ、飛行機の場合、乗り物に乗ってからは自由に移動することは難しいので、赤ちゃんが泣いたときは、その場でひたすらあやさないといけない上に周りの視線が気になりそうです。新幹線以上にメンタルを強くもたないとこわい。
タクシーは使えないの?
移動手段を考える際に、タクシーも候補に挙げてみましたが断念しました。値段が高そうというのもありますが、福井→東京を走行してくれるタクシー会社が見つからなかったのが一番の理由です。タクシーを乗り継ぎすれば・・・という考えも浮かびましたが、タクシーを利用しているのにそれをするのは微妙・・・ということで頓挫しました。
実際に里帰り出産帰りに使った移動手段は・・・
結論から先にいうと、「バス→飛行機」ルートを選びました。具体的には、
実家
↓
(車)
↓
福井駅
↓
(バス)
↓
小松空港
↓
(飛行機)
↓
成田空港
↓
(タクシー)
↓
自宅
という流れです。
朝8時頃に出発して、昼3時頃の到着。約7時間の道のりでした。長かったです。体力よりも気力の消耗が激しかった気がします。
実際に帰った際の詳細や移動の際に役に立ったグッズや今だから思う注意点などは次の記事でご紹介します。